対象書籍
クラウドエンジニアの教科書
個人的な感想
私個人としては、インフラエンジニアの教科書シリーズを4年前に手にとって参考になった者です。
そんな中、この本が書かれる前に「クラウドに中立な書籍」と仰っていたのを見ていたので、
興味はあって見た次第ですが、これからクラウドを触っていこうと考えている方にはおすすめして間違いないです。
個人的には地味にSLAの時間が書いているのは初心者にとっては、SLA?なにそれ美味しいの?になるので、具体的に時間が書いてある表(P.26)はイメージがしやすいのではないかと思いました。
P.98からAWS Hands-on for BeginnersやMicrosoft Learnもあるので、それぞれのクラウドをこれから触っていきたいけど、なにからやっていけば分からないという人にも導線が引かれています。
P.168でWindowsのRDS(Remote Desktop Service)のCALやSALの話、同時接続数の話があるのが「あー、インフラ触らんと絶対関わらないやつ」と思って感心しました。
大抵、AzureADとADDS組んでAzure Virtual Desktopしたり、SimpleADでAmazon Workspacesやったりと意識することがほぼないところですもんね。
このあたりは筆者陣の色が出たのかなと思います。当書籍の筆者とは関係ない、ネットワークエンジニアの教科書を以前見た時、シスコの方々が書いた書籍だったこともあり前半から中盤に掛けてはケーブルの種類からネットワークプロトコルに関する良書でしたが、後半はCisco Jabberでイケてるビジネススタイルしていますアピールになっていたりしたので、どこかしらに筆者たちの色が出るのは仕方ないのかなと思います。
AWS → GCP → Azureの浅い知識を持っている自分ですが、改めてこの本は別にどのクラウドだけにどっぷりハマろうとしている人でも、浅く広くこれから足を付けていこうと考えている人にとっては最適な本だと思いました。
個人的にあと追加で知っておくと面白いかなと思うこと
Azure
Bicep
個人的には、ARMテンプレート(Azure Resource Manager)が超拒否反応が出て、
それ以降追っていなかったんですが、先日のJAZ-UGでBicepなるものを知り、
まだこちらのほうが見えやすいと思いました。
とはいえ、クラウドエンジニアの教科書で紹介されているAWS CDKはMicrosoftが作ったTypeScriptとかでリソース定義できるので、Microsoftさん、TypeScriptで書けるようになってくれたら好きになりそうです
Google Cloud
Terraformer
This is not an official Google product と書いてあるのでそうなんでしょうけど、
RepositoryはGoogle Cloudの中にあります。
既存リソースからTerraform定義(*.tf)に出力してくれるツールです。
関連イベント
『クラウドエンジニアの教科書』の著者によるクラウド入門
気になる方はこちらのConnpassイベントから参照されると2022/10/19のイベントで投影されていた資料などが確認できます
イベント参加しながらTweetもしていました。
著者の所属する株式会社ハートビーツでも勉強会が復活するらしく、次回はオンラインでの実施までは共有されていました。